ウレシパ◆田んぼ〜脱穀&籾摺り〜 子供も大人もお隣さんも、みんなで力を合わせて〜

2017年10月23日

何度、天気予報をチェックしたことでしょう。

脱穀&新米祭りは10月22日(日)!と決めてから、いっときには、雨マークが出ましたが、1週間ほど前の予報では22日は晴れマーク!!「よっしゃぁ!」

3日ほど前から、大型台風が日本列島上陸&縦断との天気予報がチラチラと・・・。やばい・・・。

それでも、わずかな希望を期待しつつ、どん菓子の機械をお借りし、大石農園さんの新米3種「ゆめさやか」「ゆめぴりか」「おぼろづき」を準備し、豚汁、じゃがいも蒸してバターで・・・と新米祭りの準備も進めつつ。テントや炭火台、ガスタンク、鍋、コンロ。。。。

しか〜し!天気予報は、雨マークが増える一方。そしてやはり、決断の時。迷いましたが、天候不順のため、新米祭りは無念ですが断念し、「脱穀&籾摺り」作業だけは、何としてもこの日に終わらすべく改めてアナウンス。

楽しみにしていただいておった参加者には本当に申し訳なかったのですが、こればっかりは仕方がありません。(台風のせいです!!)

そんな決断をした後の天気予報は、意外にも雨マークがなくなって明け方には曇り予報に。いざ当日!なんと!雨は完全に止んでいるではないですか〜!しかも、気温高めの、無風!

「神よ〜〜〜〜〜ぉ!」

さぁ〜!!とにかくこの奇跡的な状況のうちに、やりまっせー!ということで、参加者の方には、主催者の拙い仕切りにもかかわらず、きびきびと動いていただき、すこぶるスムーズに捗りました。脱穀と同時にある程度まで終わった段階で稲架の単管パイプもバラしていきます。やはり、みんなでやると捗ります。

稲架にかけて天日干しした稲束をバケツリレーの要領で大石農園さんに手渡していきます。

初めての手作業によるお米の栽培。慣れぬ手つきで初めは遠慮気味におっかなびっくりだった方々も、泥で汚れることを気にしていたお母さんがたも、途中からそんなことは御構い無しで慣れた手つきで田植え、稲刈りでドロドロに。虫が怖くて田んぼに入るのも怖がっていた子供たちも、いつしか、夢中で稲ワラを運んでいます。子供たちは遊びの天才です。特に遊具がなくたって、稲ワラの山があればそれが遊び場です。「アルプスの少女ハイジのベッド」を思い出すね〜と言って「昭和やなぁ」と言われましたが、笑のいい匂いがします。「あれは、稲じゃなくて牧草だけどね」なんて冗談を言いながら。

田んぼから虫の鳴き声やカエルの鳴き声がなくなった秋、子供達の笑い声があたりに響きます。きっと、昔はこうだったであろう風景です。

手作りでお米を育てるとはいえ、脱穀は、大石農園さんの機械、籾摺りもオートメーション化された機械です。本当の意味でのスローライフをわたしたち現代人が行うには、やっぱり、矛盾が生じます。きっと、本来の農家さんからすると、もしかしたら、おままごとのような遊びに見えるかもしれません。

だけど、私たちは真剣に取り組んでいます。そして、きっと私たちが説明しきれなかった「なぜ、今、米を手作りで植えるのか。」その理由は、今日のこの日の参加者の方々の笑顔や子供達の楽しげな笑い声から伝わったのではないかと期待しています。

消費者と生産者の意識のズレはとっても大きいものです。特に北海道の農業は近代化が進んだ効率化された農業からすると、手作業でやることの意味なんてこれっぽっちもありません。大規模化をどんどん進める北海道農業の中で、逆行する行為です。

本来、もっと身近だった田んぼの存在が、ここ富良野ですら距離を感じます。第一次産業が農業であるにもかかわらず。

米一粒を収穫するのに、どれだけの手間と暇がかかっているのか、昔の方々の苦労を思うと、私たちのやっていることはなんの比較にもならないかも知れません。だけど、そのチャンスすら、今日においてはなかなかないことです。きっと、これからの農業に必要なことは、こういった農業者と消費者が言葉を交わす機会作りではないでしょか。

勝手なウレシパ◆フラノの思い込みでしょうけども、きっとそれが、農業分野における次世代の担い手作りになるのではないかと思います。

軽いノリで、請け負っていただいた大石農園さん!ありがとうございます。そして、来年もどうぞよろしくお願いいたします〜

参加していただいた方々も、お疲れ様でした!
美味しい手作りのお米で、年越し準備できそうですね〜!