田んぼの水はどこからやってくる??

2019年03月18日

今日の富良野は久々に気持ちのよい青空が広がった一日でした。こんな晴れの日は、お山に散歩するしかないでしょ〜!ということで、常々気になっていた場所を歩くことに。もう間も無く、雪解けと同時に始まるのは田んぼの準備です。富良野市内でも米どころの山部。その山部でコメ農家として富良野開拓が始まって以来5代に渡って続く大石農園さんがあるのもこの山部地区なのですが、何かやはり本州との違いがあります。

富良野で開拓の計画が始まった約130年ほど前、本州よりも面積が広い北海道には欧米型の農業を導入した形で整備が進められたことでしょう。碁盤の目で区画整備された富良野市街地もさることながら、田んぼの水路にしても元々近代的な手法を駆使して上富良野から富良野の扇山地区にかけても大規模な水路と水田、区画整備が繰り広げられました。果たして、この米どころの山部。水田がこれだけ広がっているのですから、結構な水を確保する必要があるはずなのです。スイカやメロンの産地でもある山部では、ハウス園芸もかなりの規模です。水の確保は必須なのです。

はて、それでは、このウレシパ◆田んぼの水は、どっからやってくるのかね??

今日はその水路を探ろうではないか〜〜〜!と、いうことで!趣味と実益を兼ねた「ウレシパ◆田んぼの水をめぐるピクニック」と称して行ってまいりました。

田んぼをお借りしている大石農園さんのすぐ横には、14線川と呼ばれる川が流れています。その川は夕張山地の並びの山の芦別岳と富良野スキー場のある富良野西岳の間から流れてきているのですが、この川水を引き込んでいるのだろうか?

さて、この14線川。源流まで歩けるのだろうか?地図アプリなんかで見てみると、林道があるのがわかります。ということで、この林道をまずは辿ってみることにしました。最近の暖気で一気に雪解けが進み、林道もかなり雪が締まっています。「堅雪ウォーク」を楽しめるのもこの時期ならではの楽しみです。

この季節の森の散策では、いろいろな動物の足跡が残っていることや、夏だと到底歩くことができないような森の中を縦横無尽に歩くことができます。笹が雪の下に埋まっているので、とっても歩きやすいのです。とはいえ、ツボ足で歩くのはまだちょっと大変。今日は、テレマークにシールをつけてスキーで行きます。

遠くに見えるのは、松籟山。かなりの険しい山です。雪がなんども雪崩れたことでしょう、斜面にはほとんど木がありません。いくつもの尾根が続いたその奥には布部岳でしょうか、かなり遠い!

林道はわかりやすく14線川沿い沿って伸びており、林道からすぐの森の中には、この富良野の自然が育んでいる動物たちの息遣いが聞こえてくるようです。北海道で最も大きな動物、ヒグマ。ヒグマの痕跡があちこちに見られました。クマは木登りがとっても上手です。どうして木登りをするのか?それにはやっぱり理由があるのです。

途中、林道が二股になっており、まずは、左へ。左の方の林道沿いも川が流れているのが見えます。しばらく行くと左の林道が終わっており、奥には松籟山が見えました。ここで、ちょうどお昼。ということでランチタイムです。

じゃぁ、あの右側の林道はどうなっているのか?気になるじゃぁないですか!ということで、戻って右側へ。どうやら14線川はこの右側の林道の方に沿って流れているようです。右側の林道は、左よりも長めに続いていました。しばらくすると林道が終了。14線川はその林道を超えてその先にまだ続いていくのが見えました。

今日はここで時間切れ・・・。14線川の源流まではいくことができませんでしたが、今度は突き止めてみたいと思います。

果たして、この14線川ぐらいの規模の水量で田んぼの水は賄えるのでしょうか?もう少し雪が溶けた頃に、このあたりの用水路探して見よう〜っと!